毎回、ミュージシャンの方々と中国各地を訪ねる「ソトコト」誌のシリーズ企画、いま発売されている号では、オオヤユウスケさんの北京の旅をレポートしています。題して「北京知音探訪」。オオヤさんと旅しておもしろかったのは、オオヤさんの録音少年ぶり。
旅先のあちこちで音をMDでひろっています。
「耳は編集能力がすごくて自分に必要な音だけしか拾わないようになっているけど、録音してみると、その場で同時多発的に、自分でも気がついていない、いろんな出来事が起きていておもしろいんですよ」とオオヤさん。確かに私たちが一緒に万里の長城にのぼった時の録音をきかせてもらうと、遠くにトラックの音がしたり、虫や小鳥の声がしたり、スタッフの歓声がきこえたり、旅先で私たちが包まれる世界の豊かさが分かります。
旅先では写真はかなり撮るけれど、録音はこれまでぜんぜんしなかった私。旅のシーンがある意味、写真よりも鮮やかによみがえる録音、オオヤさんに教えられた魅力的な旅の楽しみ方です。