昨日は北京のAP通信のインタビューを受けました。「反日のさなか、北京に自らの選択で住む多様な日本人の姿をレポートしたい」という趣旨で、私のほか、日本食レストランのオーナーや、フリーペーパーの編集長などが取材されたようです。
わたしは過去、自分の手がけた、さまざまな雑誌の記事や本などをみせて説明していたのですが、おかしかったのは、「面白くていいなあ。僕もニュースの記者じゃなくて、こういう多面的な切り口でやりたい」とかいわれたこと(笑)。「アメリカでは、こういう柔らかい雑誌むきの記事を手がける人が少なくて、中国の報道は政治か経済ばかりに偏っていると思う」とも。
たしかにいま日本の雑誌は世界一、さまざまな切り口で中国の情報を伝えているのかもしれません。いまやファッション雑誌にも、ごくふつうに中国の旅の記事がでている時代。雑誌だけでなく中国関連の書籍もあふれています。
なんのかんのいっても、世界でいちばん中国通なのは、やはり日本人だったりするのかもしれません。
AP通信のジャーナリストには、中国は私にとっては「発見」がさまざまにある実に面白い国であること、取材を通して中国人にはさまざまな形で助けてもらっていることなど伝えたつもりですが、さて、どんな形で世界に発信されるでしょうか。
取材のあと2時間くらいして、「やっぱり写真が必要なので、誰か時間のある人はいませんか?」と連絡があったのですが、インタビューに答えた人、私も含めて誰もが超多忙で、全員NG.結局なにかイメージカットで済ませたようですが、異国で生きる現場は、理屈ぬき、デモがあればあったで、ほんと忙しいのです。さて、私もこれから出張へ。